探偵モノはそんなに読んでこなかったので、
PSYCHO-PASS一期の槙島と咬噛とかをイメージしつつ書いた。

深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを見ているじゃないけど、
カリスマ犯罪者槙島の思考をトレースして捜査することで、
咬噛捜査官の犯罪係数もあがっちゃうんだよね。
相手のことを考え、その行動原理を理解しようとつとめ、同調することで、
いつのまにか同じ波長に汚染されるというか。
相手と同じところにチューニングが合ってしまう。

マル暴の刑事の見た目がほぼヤクザになるのと同じようなことだ。

槙島は、自分を追ってきてくれる咬噛捜査官を同類の臭いがするとか、
理解者としてとても気に入っている。
槙島は劇場型犯罪者というか、
シビュラに支配された世の中にモノ申したくてやってるタイプなので、
自分のしたことを誰も注目してくれないのでは、つまらないんだろうね。
理解されたくてやってるタイプの悪だ。

犯人と名探偵の背中合わせの対比というのは物語の基幹になるステキなアイデアだ。

そういう探偵モノなら読みたいけどなー。