まあしかし、平安時代とかは姫君や高貴な女性は御簾の奥から出てこないからね。

どこそこの姫は美人らしいと人づてに聞いた噂から、
垣根越しに盗み見て、恋文のやりとりをして、それからやっと通うようになる、みたいな感じっしょ?

そんな時代に絵師が姫の顏や姿を取材したわけもなし、
噂をもとに想像で描くのが絵巻の美人なのでは。

みんなしもぶくれに細目に桃眉っていう判子絵になるのは当然っていうか、
それが当たりまえで時代のニーズっていうか。