個というサイクル、生成発展して崩壊回帰するサイクルはそんなもんだ。
良く保っても数千年だろう。
更に存在を続けたいなら、どこかの時点で上位存在にシフトするしかない。
他者と共鳴して環になり、種という総体の認識に参加するとか。
天地と共鳴して環になり、宇宙という総体の認識に参加するとか。

しかし、それで幾星霜を永らえたとしても、
種にも星にも神にも宇宙にも、やはり終わりの時はある。

個という総体も、数日から数年のサイクルを繰り返す細胞から成り立っている。

極大と極小で相似する、フラクタルだ。
それが有限の世界の形だ。

どこまで行っても、虚しさがやむことはない。
指向性はアンバランスから生じている。有限は虚だ。

無限は空だ。調和の安らぎがある。
すべては満ち足りて、もはや何も起こらない。

と、そういう感じなんでないかと思うんだが。