あ〜。いい季節だな〜。

一気に満開になってすぐに散ってしまう桜は
儚さを想うことを教えてくれる。と思う。
木花咲耶姫と石長比売の神話、
神から花と石を賜り、美しい花を愛でて、石を返してしまう神話は、
バナナ型神話といって環太平洋に広く分布している。

石、石長、いわなが、岩のように永く在るもの、
その祝福を返してしまったから、人間は短命なのだという起源を語る神話だ。

あらゆる神話は、神々は長命であり人間は短命だと語る。
人間存在は、本能的にかつてもっと長い生があったことを知っている。
今の命がどうも本来より短いものだと感じている。
人間が再び石長の祝福を受けとれるときが来るかもしれないし、来ないかもしれない。

花の儚さを与えられた意味がわかった時が、その時かもしれない。