>>30
賢い人達だから積極的治療を納得するまでやりたいのは理解できる
でもお父さんは昔よりも歳を取っている=基礎体力が低下している
それに今本人は今住み慣れた我が家にいて娘さんがいつも世話してくれ
話しかけていつも優しくかまってくれているし
あまり自由が利かなくなってはいても自分の意思で移動できる
良い刺激がいつもある環境

でも入院すると環境が真逆になる
だからせん妄が酷くなったり認知症が一気に進むことがある
生きる気力が減り時々他人の排泄物の臭いが漂う真っ白な病室で
ベッドでひたすら丸太のように転がされ薬の影響もあってどんどん弱々しくなり
本当は認知症なんて無いのに家族以外には滅多に口をきかなくなり
病院の人達の指示もきかなくなり認知症扱いされることもある

それに高齢になってくると家から離れて死ぬのが怖いのか
家から離れるのをとても嫌がる人もいる
お父さんは本当に大丈夫?

元々抗がん剤は高齢者向けには作られてない
だから先生達は命を縮めたりQOLを下げる可能性が高い高齢者への投与は
患者側から依頼された形にしないとやりたがらない
納得するまで治療=その年齢では医師から勧めることは無いし
それが原因で状況が悪化したり副作用は必ずあるから苦しまれて亡くなられることもある

それから親はどんなに苦しくても死ぬまで子供の要求に応えてあげようとしたりする
抗がん剤は苦しいけど子供が勧めてくれるからと死の間際まで受入れ続けて
ギリギリになって苦しいからもう止めてくれと必死に訴えることもある
それでも子供は抗がん剤は効果があると信じて使わせようとする人もいる

長々書いてしまったけど高齢者への抗がん剤投与はかなりハイリスクな賭けだし
環境はとても大切だと思う