>>883の続き

【0005】
MBZは高度に疎水性であり、結晶化条件に基づいて3つの異なる多形を形成することができる(9)。
多形A、BおよびC(MBZ-A、BおよびC)は、溶解性、毒性および駆虫用途での
治療効果において顕著な特徴を示した(10〜12)。
3つの多形の抗腫瘍効果の差は未だ調査されていないが、薬物製剤は異なる量
または組み合わせの種々の多形を含有することがあるため、この情報は将来の
MBZがん療法にとって重要であり得る。
さらなる調査のための別の重要な理由は、駆虫薬使用において最も有効な多形である多形Cが、
特により高い温度および湿度で、より有効性の低い多形Aに経時的に変換し得ることである(13)。
多形は固体形態でのみ存在し、MBZは経口薬物専用であるため、異なる多形の
関連する抗腫瘍特性を研究することは、MBZ多形の経口投与による動物モデルに
おける生物学的利用能および有効性を決定することによって最も良好に達成される。
がん、特に脳腫瘍を治療するための、より効果的であり、より着実であり、
およびより安全である治療薬を同定することが、当該技術分野において継続して必要とされている。