HOME スタッフブログ - 設計部だより 和の住まいとは何か
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すなわち、閉ざされつつ開くが、現代「和の住宅」に必要であり、それに使われる素材は、場合と目的によっては自然素材のみでなく「フェイク素材」の使用も可であるという、
多少、衝撃的な「フェイク」という言葉でした。開くと閉じるは矛盾する概念ですので、松島氏の言葉をどのように理解すればよいのでしょうか。

これも以下に、文責「山下」で自由に解釈すれば、以下のようになるのではないでしょうか。

現代日本における、環境は古代に比べ変化してきています。
 現代日本における外敵は、自然のもたらす猛威であり、地震や台風、暑さ寒さをも含めたエネルギー問題です。
すなわち「閉じた空間」は、外敵たる自然エネルギーから身を守る基本的な「家」つくりの手法です。松島氏はこのような意味において、
あくまで「和様」の本質は開かれた空間にあるとしつつ、この矛盾する概念をいかに同一するかが必要であると言われたのです。

木に似せた「フェイク」のアルミ素材の使用も、この「閉じた空間」と「開かれた空間」との融合に必要ならば使っても良いのです。
「純日本風の家」も地震や台風で壊れたり、冬の寒さに震えていては仕方がありません。
自然素材の優れた特徴を現代の科学技術で使いこなす事が「フェイク素材」の真意であるのではないでしょうか。

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本来の形ではないが和を感じられる和の家や和室もあっていい、とそんなところでしょうか。
発注者の望む、伝統への忠実度やグレードごとに素材を選択する時代がくるのでしょうか。
具体的に何が選択されるのか?というとイメージが湧きません。