天才作家小島一志氏の処女作『最強格闘技論』。
この本は中国拳法や合気道などの神秘主義を真っ向から否定し批判した問題作として話題になった。
当時マスコミにもてはやされていた気功についても小島先生は猛烈に批判した。
だが実はコジが批判したのは「コジが見学した気功の道場」であり気功そのものではない。
よく読むとコジ本人も気功の効果を確かめるため、毎日数時間『馬歩』の態勢で気功の呼吸法を試したという。
数週間その鍛錬を続けた結果・・・
背中の腰の辺りから背筋を伝って「何か熱いもの」が体を駆け上る不思議な感覚を体験したという。
この経験からコジは
「ボクが取材した気功の道場はインチキだったが気功の技そのものについては結論は出せない」
とかなり慎重な結論でコーナーを結んでいる。
コジは決して偏見や先入観で早急な結論を出すことはない。
まずは自分で試してみて、そこから結論を導き出す。
これこそコジがファンから「やる側の評論家」と呼ばれて信頼されるようになった理由である。