4.技術と戦略
 コンセプト派がブルース・リー ズ ジークンドーと称して示している技術と
戦略の殆んど、1967〜1970年頃のジュンファン・グンフーです。
つまり詠春拳とファイティング・メゾットの内容の技術と戦略がそれにあたります。
これにコンセプト的な思想で他流派から技術と戦略をチョイスして組み合わせて、
これがブルース・リーズジークンドーとして教えています。ですが実際に師祖が開発
していたものは上記のものとは違う表現として、ジークンドーを創造していました。
 たとえばリード・ストレートを例に解説すると、コンセプト派では打ち出した縦拳に
角度をつけていますが、これではパワーラインがそろわないため、
Maxパワーを発揮することが出来ず且つ破壊力も失われます。また拳を引き戻す際に
カーブを行っていますが、これは哲学的原理である”ダイレクト”からはずれているため、
元のバイ・ジョンに戻るのに時間がかかってしまいます。また五つの攻撃方法に関しても
、使用方法にいくつかの相異点が見られます。つまりコンセプト派には
最晩年の師祖が創り上げていたスタイルとしてのジークンドーが伝わっていないため、
ブルース・リー ズ ジークンドーとしての技術と戦略が異なってしまっているのです。