つまりは、それぞれの対象を人間が認識していくにあたり「対象の基本単位」というものを規定していこうとする知的営みが
歴史的に形成されます。
例えば「物質の基本構造」として「原子核の周りに電子が回る」ような「物質のモデル」であり、
「細胞膜の中に核や細胞質がある生物の基本単位」のモデルです。

そのような「個別科学としての生物学」は細胞を基本単位として考えますから、細胞という構造を持たない物質を
「唯物論」として生物学の基本単位に据えることはありません。

そして物質の基本単位としての「原子核+電子」を「物質の構成要素」だとは考えても
電子だとか素粒子にバラされてしまった実体は「物質では無い」と理解するのではないか?と思うわけです。