「MUGENの分裂騒動というのは目を覆いたくなるほど醜悪な物だった。
部外者ならば野次馬根性でこの騒動を楽しめたのかもしれない。
だが僕はMUGENの代表として、そして塚本の片思い人として今も
MUGENの大同団結を主張し続けてきた男だ。
息子も当事者、台風の目の中にいたと言っても過言ではない。
塚本を巡り息子と他の社員達が本性を剥き出しにして争う姿は
悲しく、そして情けなかった。
そんな中でも僕の意を汲んで、毅然とした態度でつぶやきを続けていたのが
パズル君である。
無欲な彼の態度は僕の目にはとても清々しく映った」