《真の強さについて》


「人生は勝たなきゃいけない。それはチャンバラで勝つことじゃない。私もずいぶんケンカの話を書いてるし、実際やってるぞ。

でも負けたことがないんであって、相手をやっつけて、ざまあみろってことはない。向こうが悪いことをしたときに、それを止めたり防いだりするだけで、そういうものさえ持っとればいいのだ。」
【1969年10月 第三次指講より】



「どんな困難にぶち当たっても、『七転び八起き』じゃなくて、中国では、『九転び十起き』といっている。数字に意味を持たしているのだ。

『九』というのは、最終、数字の終わりなんだ。次がない。またゼロに返る。『七転び八起き』なんていうのは、これはチョロこい。絶対に死ぬまでは負けたんではないというのが、わたしの信念である。

生きている間は負けたんじゃない。命さえあれば、どんなことがあったって、いつかは立ち直れるんだ。自信を持てよ。自殺なんかするなよ。」
【1980年3月 大学指講より】