佐山聡の掣圏道だっけかな? 昔たまたまTVでやってるの見たけど
確かその稽古で独自の型をやってたんだよね。型っていうか、コンビネーションを
つなげ合わせた実戦的ならラッシュみたいなもので、練習生が横一列に並んで、前進しながら
ジャブを数初打ってから左右のフックを絡めたコンビネーションにつなげてヒザ蹴りも交え最後に
打ち下ろしの肘で終わってた。全部で8発〜10発くらいかな。

最初のジャブが当たろうが当たるまいが、あるいは途中の技がスカろうがクリーンヒットしようが
確実にダメージを与えられるし防戦で相手を固めてることにより主導権も握れる。指導風景でその型(ラッシュ)
が終わったあとに即座に振り向いて走って逃げるのも効果的と言っていた。非常に実戦的。

唐手の型は80近くあるのに、その「全て」の型が非現実的な動作で構成されていて
掣圏道の型みたいに実際の動きでも使えますよ、っていうのは存在しないよね。

沖縄の唐手は長い歴史があるならどこかの流派、あるいはどこかの先生が1つくらいはそういうの作ってもいいのに
そういうのがただの1つも確認されないという現実。

実際の殴り合いはそんな決まった動作のラッシュなんて入ることはなく、自由度が高くて〜〜
とか言う意見もあるけど、自由度が高いならそれこそ自由に技を繰り出す練習のシャドーが必要になるが
唐手の世界でシャドーの相当するものってこれまた存在しないよね。
さりとて対人稽古も唐手界全体としてほとんど行われてこなかったから自由組手どころか約束組手の形式すら
本土の学生に作ってもらって逆輸入で沖縄でも使わせてもらってる始末。その証拠に約束組手や分解という名称もそのまま使ってる。

なんで形式ばった型ではなく、実際の攻防でそのまま使えるラッシュのような型が無いのか
また、なぜ実際の攻防を想定したシャドーのような練習がないのか

常識あれば、実際の殴り合いを想定もしてないしやってもこなかったから存在しない、って分かるだろうに。

型オタはそんなことも分からないんだね。