組合のきびしい糾弾に会社側は同年九月七日、常務取締役の島田修(現・JR北海道社長)名で「三六協定違反に対するお詫び」を発表、頭を下げた。

この「お詫び」から五日後の九月十二日、JR北海道社長・中島尚俊が失踪し、六日後に小樽市の海岸沖で遺体となって発見される。

会社幹部や社員あてに遺書十数通が残されており、社員あての遺書にはこう書かれていた。「三六協定違反で皆さんに多大なご迷惑をかけ、真っ先に戦線を離脱することをお詫びします。

『お客様の安全を最優先にする』ということを常に考える社員になっていただきたい」