JRのなかには今でも「革マル派が支配する」といわれる組合と「労使共同宣言」を結び、宥和路線を歩んでいる会社がある。

民営化以来、最大の経営危機に陥っているJR北海道である。

同社ではJR総連傘下のJR北海道労組(北鉄労・組合員五六〇〇人)が組織率九割以上を占め、JR北労組(組合員四四〇人)、国労北海道(同五〇人)などを寄せ付けない圧倒的な組織力を維持している。

北鉄労は二十年以上も前から、JR連合傘下のJR北労組など他労組との「平和共存否定」の方針を掲げ、組合員に対して他労組の組合員との交流をいっさい禁じ、他労組の組合員に仕事も教えず、職場での挨拶も交わさない。