JR東労組から組合員の大量脱退が始まったのはこの前後からである。大量脱退はまず管理部門から始まる。

その波は現場にも広がり、現場管理職組合員はもとより若手組合員も相次いで脱退を始めた。全員が脱退した職場も多く、職場は大混乱に陥った。

脱退者は最初の一週間足らずで一万人近くに膨れ、以後も急ピッチで増え続ける。

慌てた東労組は「会社は職制や地位を利用して、なりふり構わぬ異常な組合脱退強要を行っている。ブラック企業の極みであり、団結権を侵害する不当労働行為を許さない」などと会社を強く批判した。

これがまた会社側だけでなく、組合員の反発も買った。