JR東労組が二月初めにスト戦術を打ち出してから、組合から脱退者が相次ぎ、六月一日時点で東労組の組合員数は、約一万四〇〇〇人までに激減したが、逆にいえば会社側の攻勢の中で、まだ一万四〇〇〇人の組合員が残った、ともいえるだろう。

なかでもスト戦術に拘った強硬派の東京、八王子、水戸の三地本にはその半数近い七三四二人がJR東労組に留まっているのである。

警察当局では「松崎の遺志≠受け継ぐ一〇〇〇人近いJR革マル派の中核部隊≠ェこの三地本を中心に依然として残っている」と見ている。