皆さんはじめまして。僕は栃高で小島くんと同級生だった男です。
空手に興味がないのでこのスレは無視していましたが、小島くんに対する誤解が酷いので見かねて登場しました。
栃高時代の思い出ですか?正直あまり良い思い出はありません。
恥ずかしながら僕は番長グループにいじめられていたからです。
クラスメートも全員イジメを見て見ぬふりですよ。
そんなある日のこと。僕が学食でカレーライスを食べていると隣に小島くんが座りました。
僕はビビリました。小島くんと言えば番長グループも一目置くほどのワルと評判だったからです。
栃高の真の番長は小島くんというのがもっぱらの噂で、小島くんのことを「裏番長」「影番長」と呼ぶ者もいました。
そんな小島くんが隣に座ったのでオシッコを漏らしそうになりましたがその日は何事もなく過ぎました。
ところが翌日も、さらにその翌日も小島くんは学食で僕の隣に座って天丼を食べるではありませんか。
そんことを繰り返して一ヶ月が過ぎた頃、僕に対する周囲の対応が変わりました。
まるで嘘のように番長グループのイジメがなくなったのです。
影番長の小島くんといつも並んで食事をしていたので番長グループは僕と小島くんを親友と思ったのでしょう。
僕を気持ち悪がって手出しが出来なくなったようなのです。本当に助かりました。
そして迎えた卒業式。満開の桜の木の下で僕は小島くんとガッチリと握手を交わしてお礼を言いました。
「小島くん、君の正義感のおかげで僕は救われた。本当にありがとう」
すると小島くんは言いました。
「ああ?俺は自分の好きな席でメシを食ってただけだぜ。礼を言われる覚えなんかないね」
僕は不覚にも泣きました。そして肛門を出て別れる時小島くんは言いました。
「あばよ。これからは自分の身は自分で守れよ」

この時期、満開の桜を見るたびに僕は卒業式の日の時の小島くんの言葉を思い出すのです。
わかったでしょう。小島くんってこういう男なんですよ。