しかしだ。
ここで、何故敢えて君のようなアンチな人にそこまで教えるのかと言えば

君に正しい知識を持ってもらい、正しい考え方や新しい知識や技術を理解して欲しいから。

中国武術は相手を強くしてやるのは馬鹿のすることかも知れないが
日本人や日本武道の考え方では、
敵とは言えども、互いに強くなることで互いに高め合う事も出来るし
互いに理解し合う事も出来るだろうと言う考え方があり
そうした行為を持って武徳とするんだよ。

例え自分が負けたとしても、相手の中で自分の技や考えが生き残り
それがさらに武道として発展するであろう、それが繰り返され
後世の子々孫々の為になるであろうと言う考え方。

ただし、これは国家規模、民族規模の戦争や侵略の様の様に、
侵略され尽し、滅ぼされてしまっては残らない。
中国人が秘密結社を作って地下で技術や思想を残そうとしたのはこの辺りにも一因がある。

自国の文化の中にも相手の文化を取り入れ、なお礼をもって対する
敵の技も自分の中に取り入れ、その技に敵の名を冠して
貴方の様な偉大な敵がいてくれたからこそ、ここまで来れたと感謝する。

そう云った武徳を大事にする姿勢も、ぜひ理解して欲しい。
それは武道の技術にも反映する。