>>199
塚本:思い返せば、私にとっての大きな転機は、40歳のときに「家を建てたこと」と、その2年後に「会社をやめたこと」でした。
住宅ローンで莫大な借金を抱えたにもかかわらず、安定した会社員生活を手放すなんて、
正気の沙汰とは思えませんが、この選択が私に「自分らしい暮らし方」を教えてくれました。

私は20代前半から約20年間、小さな編集プロダクションで編集者・ライターとして働いてきました。
20代はただがむしゃらに与えられた仕事をこなすことで精一杯。
少しずつ周りが見えるようになってからは、
「会社をやめたい」
「でもやめられない」という葛藤を繰り返していました。
それも30代の約10年間ずっと。