【スポーツ空手】
・空手協会の空手は、技を極めること、すなわち相手にあたる寸前で技を止めることを主眼としている。
(なお、私の意見は、技を極めることと、寸前で技を止めることが同じと思いません。技を極めるか否かと、技を当てるか否かは、全く別の問題です。)
・試合は当てれば反則であるから、指導員稽古も、試合で反則とされる行為(試合であれば「やめ」がかかる状況以降の攻撃など)は、許されない。
・首席師範、執行部の指導員は、当てる稽古をさせた事も、許したこともない。

【武道空手】
・空手協会の空手は、武道としての空手である。その中でも総本部指導員は、プロの空手家であり、空手協会の空手道を継承し、維持、発展させる中核を担わなければならないと考えている。
・その稽古は、試合のルールに則り行われるものではなく、技の修練を目的とするもので、
その攻防は、当たる攻撃が受け技で防がれること前提とされており、油断をすると技が当たる真剣そのものの稽古である(ただし、空手のプロ同士、高度に技をコントロールするので、
相手に大怪我をさせるような攻撃ではない。)。
・総本部指導員は、首席師範等の監督の下、業務として、上のような稽古を行っている。