>>387動画内容抜粋
「臨海突破!カラテ読本」より
編集部=H 倉本氏=K

H「空手は護身術として有効だと思いますか?」
K「伝統派であれ、フルコンであれ、稽古中に護身術が組み込まれ訓練していなければ有効ではありません。
  また、警察関係者の話によると、柔道経験者の方が経験していない者より犯人に刺される可能性が高いと聞きます。
  どんな武道や格闘技でも一緒です。うちの道場にも総合の選手が来てますが、喧嘩の際に絶対に組み付いたり
  取っ組み合ったりするなと言ってます。複数ならばやられてしまうぞ、と。
  幼少時、私が学んだ道場でも打撃以外に護身術の関節技(合気的な)をやっていた。
  しかしながら、いま思えば、襲撃者が真剣に襲い掛かれば使えるはずもない。
  では、指導員も同じ状況下で使えるのか?
  指導員だって出来ないだろう。
  しかしできない事を出来るかのように指導員が言う。
  できないと努力が足りないとか、生徒のせいにするが、自分が出来ないのを生徒が出来るはずもない。
  道場経営で生活している人たちは能書きが多いんです。
  出来ないことを教えるのは生徒に対しての罪以外の何物でもありません」
H「倉本師範はナイフを持った相手にどう対処しますか?」
K「物を持ちます。相手が複数いるときでも物を持って戦います。こう言うと生徒は素手で戦わないんですか?
  と聞いてきますが、素手で戦って負けたらどうするんですか?勝てなくて後悔しても遅いでしょう?
  いい格好している場合じゃない。だから私は自作の打撃用武器を携帯してますよ。常に携帯してます」
H「護身具が無いときはどうしますか?」
K「身の回りの品を使用します。ボールペンでも携帯電話でも何でもいい。こういった身の回りの品を有効に使い護身具として利用する。
  これは常日頃から護身について考えていないと出来る事ではありません。
  元々、空手の打撃技、鉄槌や裏拳等はこういった武器を生かすように出来ている動きなのです。
  護身を突き詰めれば空手本来の基本の意味も生きてくるのです」