パレード中の五月の晴れやかな笑顔
挨拶でちょいといい事言おうとして吃ってしまうおっちょこちょいの五月
そんな五月も、パレードの途中で便意を催したりしないよう朝の勝負は念入りにしたに違いない
前日に捻り出した一本糞の状態がイマイチだったから、
パレードを前に無意識に緊張していたのかもしれない
そんな事を回想しながら、愛用の便器と共に一勝負
傍には母が準備してくれたラバーカップ
このラバーカップは五月が高校に入学した際のプレゼント
綺麗に梱包されたラバーカップを手渡してくれた際の、
重圧から解放された母の顔を想像し、デュフフフと笑みが溢れる
そんな昔の事を思い出すや否や、五月の可愛いらしい菊門から滑り落ちた一本糞
予期しないあまりに唐突な糞の出現に五月も驚きを隠せない
その美しいフォルムはまるで雄々しい形状の国後島のよう
色、ツヤ、油分、水分、空気感、香り共に十分満足できる一品、いや一本糞
うっとりした顔で五月は成果を確認する
そうだ、これこそが私なんだ。五月が自信を取り戻した瞬間であった

本当に五月は繊細なんだよな