あれだけ人で溢れ帰っていたスレから、少しづつ、人が減っていく。
そう、戦いは終わったのだ。魔法が解けた俺達は、皆すこしづつ、それぞれいた巣に帰りはじめる。
必死でスレに1日中張り付いて、チームの将来や、カーリング普及について本気で語り合い、
時には激しく罵り合い叩きあうほど、毎日カーリングのことばかり語り合っていた奴らでさえ、
また一人、また一人と去って行く…。
冬が来るたび、この一ヶ月を思い出すのだろうか、それはわからない。
メディア露出もめっきり減り、カーリングのことなどすっかり忘れていたある日、
俺達は新聞の片隅にこんな記事を見つける。
「LS北見、北京五輪の切符を手にする。メンバーは…」
冬スポに飛んで来て、「今来た」と俺、「遅せーよw」とおまいら。
夢のような時間がまたやってくることを、今はただ願うばかり…。