歩「弓枝!ソチ行くよっ!」
弓枝「え?今から・・?」
歩「そう!今から!」
弓「ええぇ…急に今からって言われても困るなぁ…」
歩「だって今から準備しなきゃ4年後に間に合わないでしょ!」
弓 「え?そりゃ準備は色々しなきゃいけないけど…間に合わない?4年後ってなに?」
歩「だから4年後にソチに行くんだって!」
弓「えぇ?4年後?また、ずいぶん先の話だったのね」
歩「そんなことないって!4年なんてあっという間だって…ていうか4年なんて今からソチに行くのに間に合うかどうかってギリギリの時間しかないじゃん」
弓「は?4年でギリギリ?歩、今あんたどこにいるの?」
歩「?…今はうちだけど?」
弓「私もうちにいるんだけど?」
歩「・・?」
弓「今からうちに来るのに4年かかるってどういう意味?」
歩「???…何の話?」
弓「だって『そっち行くよ』って言ったでしょ?うちに来るんじゃないの?4年後に?」
歩「ちがーう!!!何ボケかましてくれてんのよ!そうじゃなくてさぁ…」
弓「え?聞き間違いだった?ごめんねー。でもせっかくだから久しぶりに今からおいでよ。電話で長話もなんだし……それにちょっと話したいこともできたし」
歩「わかった。私の話も長くなるかもだからそっちいくわ…」
弓「うん。待ってる」
歩「じゃぁ、あとでね…ところで話したいことが出来たって何?あんたも子供が出来たとか?」
弓「ううん…直接会ってからと思ったんだけど…まぁいいや。あのね、歩…」
歩「うん」
弓「次の五輪…どこでやるんだったかちょっと忘れちゃったんだけどさ…二人で一緒に目指さない?」