小野寺歩に捧ぐ

決勝戦 童女の如く 泣きながら 放つストーン これが最後と

為し終えて 達成感と 開放感 晴れがましさも 悔しさもあり

久しぶり 帰省してみて こころなし 違って見える 北のふるさと

春まだき ふるさとの雪 残りしも やさしき出迎え 心ぬくもりて

水ぬるみ 余韻引きずる 思い出が 遠い北国 想い馳せさせ


真直ぐな 竹に節目ぞ 伸びるため 真直ぐな君 今が節目か

人間の 貴賎分かつは 何ぞやと 二人の軌跡 辿り自問す

人よりも 長い青春 送ったは 花咲かせんとの 天の配慮か

それからの 夢のあとさき 迷い道 二人の道行き 誰も分からぬ

世界中 どこへ行っても ふるさとは 常呂の小野寺 誇りに思いて

いつか来る 聖地常呂が 育んだ 真のカーラー 小野寺歩よ

         【完】