小野寺と林は絶対帰ってくるよ。予言する!

オリンピックにも出た、日本一にもなった、チームの
みんなとひとつのことに打ち込んだ充実した人生。
命の燃焼感。
これは忘れることができないものだ。

いまは一時的に引退するだろうが、その命の充実感は一度味わった者にとっては、
もういちど味わいたくなる麻薬のようなものなんだよ。
しかも、他の競技と違ってカーリングは肉体のピーク年齢に左右されない競技だ。

いましばらくは引退後のそれぞれの人生を生き、それなりに人生を謳歌するだろう。
だが、あの充実感、あの生命の燃焼感、これをまた必ず体感したくなるだろう。
また、自分がある一定の高さを極めたと思ったカーリング、でももっと向上したいとも
思うようになるはずだ。

心配することはない。小野寺劇場も、林劇場も、チーム青森劇場もまた開幕する。
それまでおれたちは幕間をのんびりと過ごしていればいいんだ。

ただ、待ってればいいんだ。
彼女たちが味わった至高の経験は、いつか鳴り出すタイマーとしてすでに起動し始めてる。
大丈夫、彼女たちの経験はそれだけ深く心に、魂に根付いたものだから。