残念ながら現在のショートトラックにおける日本選手のレベルは決して高くなく、世界のトップに君臨する韓国から見てまったく勝負にならない相手です。
ですので、日本に不利な判定をする必要はまったくありません。

横山大希選手については、4位から3位に上がるときにインをついたのですが、ほぼイン側にスペースがないのに、コントロールを失いぎみに突っ込んで、3位の選手を突き飛ばしました。
幸い突き飛ばされた選手は転倒をしなかったのですが、横山選手の突撃により3位から4位に順位を下げたことで、予選落ちとなったわけですから救済されるべきアドバンスがあります。
アドバンスの対象は当然3位でゴールした横山選手でありますので、横山選手がペナルティで失格となります。

渡邉選手は前半飛ばして脚がもうなくなってヘロヘロになっている状態でしたので、ごぼう抜きにされてもしょうがないところでした。
そういう終わった選手が、直線で斜行して勝負ができる選手の進路を妨害したため、本来的には渡邉選手がペナルティを受ける可能性があったのですが、ぶつかった選手が3位で予選を通過したので、ペナルティ等の審議の対象にはならなかったということだと思います。

もちろん私はレフリーではないので現場の判断とは違うかもしれませんが、今回はそんなところだと思います。

ちなみに渡邉選手とぶつかったUSAのセルスキー選手は世界記録を昨年出している選手で、終盤において競走余力があるかどうかについてそういった実績もジャッジに入ってしまうのはやむを得ないでしょう。
ワールドカップを観ていますと、ショートトラックは、おおむね遅い選手は速い選手たちの競争の邪魔をするな、という運営をする印象を受けます。