アジアリーグスレッドより甜菜。

234 名前:雪と氷の名無しさん[sage] 投稿日:2009/10/04(日) 17:59:04 ID:/8vuzloe
アイスホッケーマガジン2001年6月〜10月号の短期連載「欧州強化プログラム」より

かつて、オーストリアの国内リーグは4チーム、レギュラーシーズンは2回戦総当りでチームあたり試合数はわずか6だった。
隣国スロバニア、イタリアと合同で「アルペンリーガ」を1991年〜99年のあいだ開催していた。
所属チーム数16、2回戦総当りでチームあたり30試合。

しかしこのリーグは経費が嵩むばかりでオーストリアのアイスホッケー強化にはつながらなかった。
「国外クラブとの試合ということで、国内リーグよりも人気は高いと見込んでいた。そのための努力も支援も特にしなかった」
(オーストリアアイスホッケー連盟副会長の証言)
平均観客動員は700人前後だった。
1999−2000年シーズンにはハンガリーを加えて「インターナショナルホッケーリーグ」としたがその年限りで廃止。

高額年俸の外国人選手を集めてアルペンリーガを連覇していた不人気強豪チームの経営破綻をきっかけに、
オーストリアの連盟は方針を転換する。
「現状維持では国内リーグもますます不人気となり、各クラブの経営状況がさらに悪化することは明白でした。
 そこで、クラブの財政負担の軽減を最大目的とした大改革に乗り出さざるを得なかった」
「少ないチーム数では対戦カードも限定されファンにも飽きがくる。ファンが集まらなければスポンサーもつかない」
(オーストリアアイスホッケー連盟副会長の証言)

・外国人選手枠の縮小による人件費削減(代表チームスタッフからは強化につながらないとして反対論が強かったが、押し切った)
・チーム数を増やすことを示し、リーグ冠スポンサーを獲得(日本円で5500万円程度)

国内2部リーグから6チームを昇格させ、10チームによる新リーグを発足。
最初のシーズンは平均観客動員2000人、一番人気のチームは平均3500人を動員。
不人気チームのいくつかは赤字だが、リーグ全体としては黒字を出せるようになり、安定運営が行えるようになった。

というのが2001年シーズンオフに掲載された記事。
物価も人件費水準も違うからオーストリアリーグの改革をそのまま真似することはできないが、
いくつかの部分は日本のアイスホッケー会にも当てはまることかもしれない。


235 名前:雪と氷の名無しさん[sage] 投稿日:2009/10/04(日) 18:55:58 ID:j7+hG/GK
一番の違いは、2部リーグから6チームも昇格させることができた点だろうな。
残念ながら日本ではそこまで層が厚くない。


247 名前:雪と氷の名無しさん[] 投稿日:2009/10/05(月) 16:52:30 ID:NBh5bEjn
オーストリアリーグの現状はまた国際リーグで、チーム数はオーストリア6、スロベニア2、ハンガリー1、クロアチア1(パーピックがここにいる)