そもそも自衛隊は当初、ワクチンの輸送のみ担当する予定だったが、すり合わせもなく接種実務まで担うことが決まった。

5月下旬にセンターが開くと、官邸は「東京・大阪で一日1万5000回」の目標をぶち上げた。
「自衛隊側は『どういう根拠の数字なのか』と問い合わせましたが、何の説明もありませんでした」(前出・自衛隊中堅幹部)

6月には、相次ぐ「予約なしの来場者」の扱いについて、菅総理が「追い返さずに撃て」と言い出し、自衛隊側の反論は抑え込まれた。