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カーテン越しに射し込んでくる容赦のない光と、うるさい蝉の鳴き声に叩き起こされた。いつもなら舌打ちをして二度寝を試みるところだが、今日のまわしは違う。寝転がったままひとつ伸びをすると、腹筋に力を入れて反動をつけ一気に起き上がった。
なにしろ今日は海開きなのだ。
今日からは、海岸でまわしひとつで寝転がっていても不審者扱いなんてされない。
まわしの輝く季節がやってきたのだ。