そんなに待ち焦がれられているのなら、出るかな。
華子つながりで登戸事件について扱うかと思いきや
あまりに微妙な問題なので、控えておきたい。
ともかく、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。
そこで今回取り上げたいのは年金問題のこと。
昨晩のBSフジの番組に、清家前塾長が出てらしたので
そのためでもある。
政府としては、年金の受給開始年齢を、限りなく70歳に
近づけたいもよう。年金は現役世代が受給世代を支える
のだから、現役年齢を引き上げれば、支える側が増えるという
ミエミエの算段ですね。そのために70歳まで働ける仕組みを
整えるのだそう。でも、どうかしらね。
慶應出身者にとって関係の深い大手企業のホワイトカラーに
とって、人生の絶頂はおそらく50歳代前半にくる。
そのとき役員に上がれた人は、いったん退職して年俸制に
移行し、だいたい60歳代前半で引退。残りの大部分は
給与が上がらないまま、ポストを失い、60歳プラス数年で
退職することになる。これはもう、企業にとってぎりぎりの線。
70歳までどうやって抱えるのか、55歳の年収の半額で
あと15年、どのようなポストにつけるのか。
とてつもなく難しい問題で、企業もおいそれと実行できるわけが
ない。おそらく金融業界なんかでは歩合給の契約社員として
支社のオフィスなどをあてがうのだろう。本社にウロチョロ
してもらっては困るから。メーカーなんかでは元本社部長級を
生産ラインに並ばせるわけにもいかないだろうから、
特別なオバステ支社みたいなのを作るしかないのかも。
給料分の稼ぎを作り出すのは難しいので、その分は
企業が被ることになる。ウザがられる高齢者が企業内に
居座ることになるので、最低限離れたところに別のビルを借りて、
そこに押し込んでおかないと。暗澹たる現役晩期が想像できてしまう。