267可愛い奥様2018/12/07(金) 23:44:26.22ID:V5ZtmPsx0
>>266続き
「判決文」10
性があるとは認め難い。
エ、以上のとおり、少なくとも被告百田が、専ら、亡家鋪を巡って原告と対立していたさくら、
さくらと利益を共通にする者や立場の近い者等の発言に依拠して、公共利害に関わるとはいえない
事実を公表したことは、慰謝料の算定において原告に有利に斟酌すべきである。
(2)以上に加えて、本件においては、以下の事情を指摘することができる。
ア、前記(1)イ、(カ)及び証拠(甲1)によれば、『殉愛』は亡家鋪の周囲に信頼できる者がいな
かった中で亡家鋪がさくらと出会ったことにより本当の愛を知ったとされ、亡家鋪の孤独と亡家鋪
を支えるさくらという構図で描かれたものである。この構図を際立たせるため、原告は、『殉愛』
の全体にわたって、亡家鋪のマネージャー等として長年活動していたにもかかわらず、業務を遂行
することができないばかりか金に汚い人物であるかのように表現され、さくらとの関係においても
、亡家鋪に対して恩義を忘れた言動をして亡家鋪の信頼を失い、亡家鋪の信頼を得たさくらに嫉妬
して怒鳴るような人物として表現されている。
イ、このように、原告は、『殉愛』全体にわたってマネージャーとしての能力を欠き、金に汚く、
恩義のある人物に対してふさわしくない行動をとり、さくらには嫉妬して怒鳴るような人物として
描かれているところ、『殉愛』は累計約30万部も発行されており、本件各記載を含む上記の描写は
極めて多くの読者の目に触れることとなった。『殉愛』は、「純愛ノンフィクション」という宣伝
の下に販売され(甲2、3の1〜5)、イニシャル以外の登場人物には全て実名が用いられていること
(甲1)をも勘案すると、原告に対する社会的評価の低下の程度は大きなもので