父親に灯油をかけ火をつけて殺害・自宅放火 無職女に懲役16年判決
01/19 19:13

辺りを真っ赤に染めながら煙が上がっています。福岡市でおととし起きた、父親に火をつけて殺害し、家を全焼させたとされる事件で、被告の女に有罪判決です。

判決によりますと住所不定・無職の木下玲子被告(37)はおととし5月、福岡市南区寺塚の自宅で寝ていた父親の恵一さん(当時71歳)に灯油をかけたあと、ライターで火をつけ殺害したほか、自宅を全焼させるなどしました。

福岡地裁で行われた裁判員裁判では、木下被告の責任能力の「程度」が争点となっていました。

19日の判決で中田幹人裁判長は「自分の行為について、物事の善し悪しを判断する能力や、自分の行動をコントロールする能力が、失われたり損なわれたりしていない」と責任能力を認めました。

その上で「父親に生きたまま火を放った残虐な犯行」「近隣の住宅に延焼させるなど、公共の危険を生じさせた」と指摘し、懲役17年の求刑に対し懲役16年を言い渡しました。

https://kbc.co.jp/news/article.php?id=6287076&;ymd=2021-01-19