霞が関でのプレゼンの帰り道、突然の大雨に見舞われた。
ユースケはとっさにスーツを脱いで一緒に歩いていた部下のなつきをかばう。
花のようなフレグランスの香りがユースケの鼻をくすぐる。この日からユースケは、なつきの自分を見る目が変わったことに気付いた。
自分自身も彼女からのLINEがなんとなく楽しみになっている。にわか雨と上質なスーツは、男と女を近づける最高の小道具だ。

離婚成立前なのにわろたわ