【都知事選】小池氏、石原発言に猛反発「女性を誹謗中傷する空気が日本の成長を妨げている」

 東京都知事選(31日投開票)に立候補している小池百合子元防衛相(64)は27日、羽村市や日野市など都内西部13か所で街頭演説を行った。
石原慎太郎元都知事(83)の「大年増の厚化粧」発言に対して、「厚化粧がダメであれば、薄化粧ならいいのでしょうか」と猛反論した。

 石原氏は26日、自民党本部で開かれた元総務相の増田寛也氏(64)の総決起集会で、「大年増の厚化粧。あの人はウソつきだ」などと小池氏を批判した。
この日午後、町田市内の演説で、小池氏は「今日は薄化粧でやって来ました」と皮肉たっぷりに切り出し、「でもそういう問題じゃない。
女性を誹謗(ひぼう)中傷する空気が日本の成長を妨げている」と訴えた。約2000人の聴衆からは「そうだ!」と大きな拍手が起きた。

 また、石原氏が都知事選出馬を促していないと発言したことについて、小池氏は「前回の都知事選で確かに石原さんから『出ないか』と言われた。
まぁ、すぐに田母神(俊雄)さんの方へ行ってしまいましたが」と笑いを誘い、「物忘れが激しくなられたのでしょうか」と痛烈に批判した。

 “参謀”若狭勝衆院議員(59)は、石原氏の発言について「本当に寂しい。どうしてこういう時に言えるのか。こう思うのは僕だけじゃないはず。女性が何か言うと、それをたたきつぶす社会を変えたい」と思いをぶちまけた。
前夜見せた悔し涙は見せず、「私は石原元都知事のことをこんなふうに言ってるから、ますます(自民党から)除名に近づいている。
でも、私は除名になっても構わないが、小池百合子を都知事にして下さい」と叫んだ。

http://www.hochi.co.jp/topics/20160727-OHT1T50115.html