「彼は確信犯ですよ。うまいよね。パンツを脱いでいれば猥褻物陳列罪などで完全な犯
罪だけど、犯罪にならないギリギリのところを狙っている。でも犯罪にならないからいいと
いう問題ではないでしょう。裁判官としていちばん必要なのは良識なんですから」

 続けて、同じく良識を求められるという教員の例を出してこう説明する。

「例えばパンツ一丁の教員に、誰が教わりたいですか? 誰が担任になってもらいたいで
すか? ということと同じだと思うんです。過去には、教員にも下着姿をさらしていた者が
いたんですが、減給10分の1が半年続く処分となり、最終的に彼は辞職しました。

 しかし忘れてはいけないのは、裁判官は死刑の判決も出せるということ。ある人間を犯
罪者として公民権停止など含めて、刑務所等に入れることができる、裁く人間なんですよ
。だから、彼に裁かれるとか、彼に死刑判決を受けると考えただけで、ぞっとする。もしぼ
くが裁かれる立場だったら、名前では呼ばない。“おいパンツ”と呼んでやりたくなります」
(水谷さん)

※女性セブン2016年7月28日号