「日本メディア、政府圧力に弱い」 国連報告者が会見
ニューヨーク=金成隆一2017年10月26日10時36分

 国連の「表現の自由の促進」に関する特別報告者のデービッド・ケイ氏が25日、
米ニューヨークの国連本部で会見し、報道機関の独立性について情勢を語った。
日本については、記者が所属メディアを変える環境がないとして、
政府の圧力に弱い「メディアの構造」を指摘した。

 日本の情勢について質問を受けたケイ氏は、
日本の報道機関の問題として「大手に独占されている」と指摘。
その上で「先進国では優れた記者が所属媒体を移る、
一種の流動性があるが、日本には存在しない。
そのため政府からの圧力が記者にも特別な影響を与える」と述べた。
報道機関への圧力が、所属先への依存の大きい記者個人にも影響しやすい、
という趣旨とみられる。

http://www.asahi.com/amp/articles/ASKBV15K3KBTUHBI03V.html