富津館山道全4車線化 全国122区間10〜15年かけ順次 国交省
千葉日報 9/6(金) 11:44配信

国土交通省は5日までに、2車線の対面通行で暫定運用している全国の高速道路のうち、122区間約880キロを4車線に広げる方針を決めた。
千葉県の富津館山道路全線(富津市の富津竹岡−南房総市の富浦)の対面通行区間計約15キロも含まれた。
財源を確保しながら順次着工し、10〜15年かけて完成を目指す。有料の対面通行区間は全国で約1600キロあるが、半分超が解消に向かうことになる。

対面通行は中央分離帯のある4車線区間に比べて死亡事故の発生率が高い上、大雪や土砂崩れといった災害で通行止めになりやすく、全国の自治体から拡幅を求める声が相次いでいた。

千葉県は「地元地域とともに要望してきた富津館山道の4車線化が形になっていくのは喜ばしい」と歓迎。事業を担当する高速道路会社などに協力していく考え。

富津館山道は、1999年に富津竹岡−鋸南富山間が暫定2車線で開通。鋸南富山−富浦間も2004年に2車線で開通していた。

北側で接続する館山自動車道は、全線での4車線化完了となる富津中央−富津竹岡間の工事が今年中に終わる予定。富津館山道も実行されれば県南の基幹道がひと続きに4車線となる。

同省は交通状況の変化を踏まえ、3〜5年後をめどに対象区間の追加を検討。当面4車線化が見込めない区間では、事故防止のためセンターラインにワイヤロープ式防護柵を設置するなどの対策を講じる方針だ。

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