外環道開通で県道の交通事故が3割減 生活道路への流入減り 千葉県区間
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200128-00000031-mai-env

2018年6月に東京外郭環状道路(外環道)の三郷南インターチェンジ(埼玉県三郷市)―高谷ジャンクション(千葉県市川市)間が開通して以降、並行する県道の事故件数が約3割減少したことが国土交通省関東地方整備局のまとめで分かった。
住民対象のアンケートでも、大型車などが外環道を利用するようになり「安全性向上など環境が改善された」とする回答が約7割を占めた。

開通したのは高速道路部分15・5キロと並走する国道298号の松戸市上矢切―市川市高谷間の11・4キロ。
物流や観光交流の促進、市川、松戸両市内の渋滞改善などが期待されていた。

まとめによると、県道の市川松戸線と松戸原木線の両線の事故件数は開通前の17年6月〜18年5月に計88件だったが、18年6月〜19年5月には63件で、25件減少した。
両線の交通量も約2割減っており、生活道路に入り込む車両が減少したことで歩行者や自転車などの安全性が高まったとみられる。

物流への効果では、10〜19年に沿線地域に新規立地した物流施設は120件となり、00〜09年の22件に比べて5倍以上となった。

また、市川市や松戸市など沿線自治体の工業地の地価は09年から19年で約12%上昇したという。

観光面でも、北関東方面から観光客を呼び込み、幕張や浦安など千葉ベイエリアの高速道路の出口交通量が休日に6%増加している。