2013.02.12 千葉県議会
皆川輝夫委員 
ここで、東京10号線延伸の整備目的が、千葉ニュータウンを含む県北西部地域の交通利便性の
向上であることが確認されました。
 ところで、東京10号線の延伸の前に、旧県営鉄道北千葉線というものがありました。これは、
本八幡から新鎌ヶ谷駅を経由し千葉ニュータウンの印旛松虫、現在の印旛日医大ですが、この間
28.9キロを結ぶ計画の鉄道でありました。
 ここでお尋ねいたしますが、そもそもこれが廃止された経緯はどうであったのか、お答えいただきたい

説明者(川嶋交通計画課長) 昭和48年、千葉県は本八幡駅−印旛松虫駅間の地方鉄道業免許
を取得し、翌昭和49年に工事着手しましたが、その後、千葉ニュータウン事業のおくれにより、
昭和53年に本八幡駅−小室駅間の事業を休止するとともに、小室駅−印旛松虫駅間の地方鉄
道業免許を宅地開発公団に譲渡しました。そして、平成12年、当時の政府、与党3党から事業
中止の勧告を受け、県として事業の再評価を行った結果、ニュータウン鉄道としての建設は困難
として、平成14年3月、県営鉄道北千葉線は廃止されました。
なお、本八幡−新鎌ヶ谷間につきましては、地元鎌ケ谷市、市川市と連携して、第三セクターで
の事業化に向けた調査検討を行ってきましたが、事業採算性など多くの問題があり、その実現
は大変厳しい状況でございます。

168 ◯皆川輝夫委員
ありがとうございます。鎌ケ谷市内においては、延伸区間はほぼ3分の2が取得済みだという
ことです。ここで改めて指摘しておきたいことは、東京10号線延伸について、鎌ケ谷市民は
これまで土地提供等いろんな面で大いに協力してきましたし、随分進んでいると認識してい
ます。それだけ期待も非常に大きいわけであります。これまでの流れから、それほど簡単に
延伸についての結論を出すようなことはできないのではないかと私は考えております。
この点強く指摘しておきたいと思います。
 さて、ここまでのやり取りの中で確認できたことをまとめてみますと、東京10号線延伸
新線についても、その前身である旧県営鉄道北千葉線についても、その整備目的は
千葉ニュータウンに居住する人たちの重要な交通手段の確保であり、交通不便地域の
解消であります。さらに、鎌ケ谷市においては事業用地の3分の2が取得済みである
ということであります。