東京都内で特定外来生物のアライグマによる被害が増加している。農作物への被害金額は昨年度、過去最多の851万円となったほか、絶滅危惧種「トウキョウサンショウウオ」を捕食するなど、農業以外にも影響を及ぼす。関係者らは、被害を食い止めようと対策に腐心している。

 環境省によると、アライグマが主人公のアニメが1970年代に放送されたのを機に、人気が高まり、国外から輸入が増えた。しかし、成長すると気性が荒くなる個体が多く、飼い主が捨てるなどした結果、野生化が進んだという。