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広島部隊とも戦うたイギリス軍の致命的欠点は、階級社会と自文化絶対主義。
日本の広島将兵の夜襲を学び九州勢を追い詰めた新大陸の豪州将兵の方が戦闘文化
授与にも柔軟に対応出来るけぇ、イギリス軍たぁ強敵じゃったよ。
越智春海氏が英軍捕虜ゼームスとのやりとりで、ゼームスが、
「日本軍では、そういう司令官クラスの考えることを、少尉までが考えるのか
我々は小隊長は小隊長のことしか知らないのだ。中隊長になるためには、
そのための教育を受けなきゃならないのだ。それで指揮官が戦死すると、さっぱり
後の収拾のつかないことが多い」 と、日本軍なら少尉の下級将校だけじゃのうて、
下士官分隊長、古参兵も敵さんの戦力を幅広い視野で捉える能力があるけえのう。
日本軍でも最強の広島部隊なら指揮官忖度と違い、神輿の指揮官は郷土の部下の
戦闘伝統に従いんさいよ。越智春海氏の「マレー戦記」から、
「仙台幼年学校の区隊長から、この歩兵十一連隊(広島)の第三大隊に転任して来た
市川正は、しばしば戦理に合わぬ攻撃法をやらかす部下たちを、ほとんどあきれて
いた。 (これが伝統と言うものだろう!)と、そう思うより他なかった。
しかし、激戦場にぶつかると、てんで頼もしかった。勝つこと以外には何も考えて
いないのだった。 「とにかく、こうしましょうや」と提案する中隊長たちの方法は、
てんで敵を無視していた。 けれどもそれは百発百中、成功するのだった。」
広島人は戦闘のプロじゃけぇのう。