>>830 >>857の鈴木省五郎氏の、東北師団前線指揮官から見た「白兵戦考」は、
郷土性の違いもあって、面白いけぇ続けよう。
[ロシヤの作家アンドレーエフが、日露戦争における日本軍が挑む白兵戦を、
特異な題材として扱った古い戦記小説「血笑記」がある。日本軍が雪崩の如く
殺到してくる恐ろしさから、ロシヤの知識階級出の青年将校が発狂してしまう
内容である。…朝鮮戦争では山岳戦が多く、…北朝鮮の黄色い顔色の兵が、
しばしば挑んだ近接戦闘が、国連軍の白人兵の心底を恐怖心を植えつけたような
挿話がある。 横浜の米軍の陸軍病院で、朝鮮戦線から後送患者が、睡眠中を
揺り起こされ、ハッと目覚めて眼前の白人の顔に安心し、吐き出した最初の言葉が
「オウユアーホワイト」だったという。これは当時、手不足の病院で、アルバイトを
していた田口夫人(白人)が、夫の田口二郎大倉商事元常務に語った話である。…
敵の機銃連射がやんだ一瞬をとらえる。絶対必要な条件は、全員同時に突っこむ、
という一点に尽きる。このためには人数は多くない方がよい。この呼吸さえ合えば、
敵は抵抗の意志を失って機銃掃討も停止する。…白兵戦では連勝記録の無敵新撰組
でも、鳥羽伏見の戦い、甲州勝沼の戦い、会津戦争、五稜郭戦ではいずれも惨敗
している。これは銃砲火に対する接近方法が、無知未熟で突撃発起の直前や直後に、
すでに完全に制圧されていたからである。]
まあ、概ねほうじゃが、新撰組は軍隊の味方が少数の寡兵で数の多いい敵兵突撃の
白兵戦じゃのうて、人海戦術、数の論理の合理主義で警察の少数犯人捕縛や
討ち取る方式じゃけぇ本質が違うじゃろう。