>>727 >>731
三村一等兵は、上等兵と成り、>>715の岩岡氏と同じく遊撃特殊部隊の桜挺身隊に
入った。
[呉市出身の岩岡氏は戦闘のプロで常に先頭に立ったが、上官から嫌われ、桜挺身隊
(広島39Dの上官に嫌われたり、上官に暴行した者、志願した成績優秀な兵の
広島師団組と拓大武道高段者の陸軍中野学校出身者で構成された)に、そこでも、
上官に嫌われた広島師団悪兵追放組が一番勇敢で、次に広島師団の志願者で、逆に
一番駄目じゃったんが陸軍中野学校出身の武道達人猛者じゃったよ。
特に最も勇敢な岩岡氏は常に先頭で、
「「突撃ー」佐竹中尉の号令で着剣して突撃に移った。先頭を走る岩岡曹長のまるい
体が 三村上等兵の眼には猛牛のように映った。三村上等兵も伝家の濃州作関之住人
兼門の宝刀を抜いて駆けた。早くも岩岡曹長が裂帛の気合いをかけて刺突している。
小隊の兵たちも、それぞれの生きた標的に向かって次々と突っ込んで行った。
三村上等兵は、チェコ機銃を担いで山を登ろうとしている兵を見つけて猛然
ダッシュし、背中越しに刀を下から斜め上に斬り上げた。すかさず二の大刀を首に
叩きつけた。ポキッと異様な音がして首がぶら下がり、大量の血が噴き出して
山の赤土に吸収された。 続いて、腰でも抜けたのか坐りこんで命乞いしている
兵の首に斬りつけた。その首は胴から離れ落ちた。二条の血潮が噴水のように
二メートルも噴き上がった。首の無い胴体が、膝で立ちかけたがそのまま前に
倒れた。」 ]