>>612
武装装備なら英豪軍が優っとったよ。
広島人の越智春海元陸軍大尉の「マレー戦記」から、
『英軍の追撃砲弾や地雷は、アルミニュウム製品で、日本軍のより、至近距離の
死角が少なかった。そのため、致命的ではないにしても、かなり負傷者が出た。
当時日本軍の鉄弾死角は35度。伏せていれば、着弾点から1メートル離れて
いれば、だいたい安全だった。英軍のニュウム弾死角は20度そこそこに爆発し、
ほとんど水平に近く破片が飛び散るので、最低2メートル以上離れていないと、
伏さっていても、破片にキスされる。
「ニュウム嬢にやられたわい。」
「毛唐のキスときたら、しつこいけんのう。」などと茶化せるのは、2、3個の
破片を見舞われた者で、げっそりしているのは10個ばかり。目ばかり動かして
汗をかいているのは、数10個も、彼女たちを抱き込んでいた。しかし追撃砲が
有効なのは最初の数発で、日本軍の足には、とてもかなわない。』
まあ、昭和期ゆえ、「毛唐」ゆう今なら差別用語じゃが、戦記記述じゃけぇ問題は
あるまあ。ほいから広島将兵は土砂災害の山の多いい、平野部の土地柄に育った
将兵ゆえ、距離を詰めるし、九州将兵らの遠距離から乱射せんし、日本軍マニュアル
たぁ、郷土部隊将兵気質で戦闘方法が異なるけぇのう。広島将兵は正面接近戦
クリンチで敵さんの砲弾パンチを浴びんよう、足で距離を詰める機動力よのう。
ガ島の道産子、東北、越後兵らの距離詰めんで待ち受け米軍一斉射撃にやられる
不様なこたぁせんよ。まあ、ガ島で米軍が撤退して逃げる日本軍追撃段階なら
接近戦と成るけぇ、しんがり名古屋師団 (美濃、尾張、三河、遠江、駿河、伊豆の兵)
の接近白兵戦で米軍側も犠牲者増やす事態に成るけぇのう。
遠距離野戦得意の道産子、東北、越後の兵の鈍重で不器用さも、東海勢にゃ
乏しいし、野戦なら東北、越後兵に劣る東海勢も、しんがり撤退戦ならガ島の
同し役割の九州兵たぁ強いんも郷土部隊気質の違いよのう。