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外務省外交史料館日本外交史辞典編纂委員会
『新版 日本外交史辞典』872,983頁。

三浦公使は杉村濬書記官、楠瀬幸彦公使館付武官、岡本柳之助朝鮮国軍部兼営内府願問官らと協議して、閔妃の政敵で京城郊外孔徳里に蟄居する大院君を擁して閔妃を倒し親日政権樹立を計画した。(中略)8日早朝、上記計画を決行した。訓練隊・日本軍守備隊・日本警察官・日本人新聞記者・壮士らを動員、大院君を擁して景福宮に入り、王宮護衛の侍衛隊を撃破し、閔妃を殺害、その死体を火葬した。 wikkipedia

現場で成り行きを目撃していたアメリカ人侍衛隊教官のゼネラル・ダイとロシア人電気技師サバチンの証言から、事実の隠蔽工作が破綻して、三浦梧楼の解任、召喚、並びに関係日本人を退去させている。

前年にも日本軍は王宮を占拠しており、今回のクーデターも政府は黙認すると推測して実行したと、被告の杉村元書記官は予審の陳述で述べている。

確かに李氏朝鮮宮廷内部の派閥争いは有ったとしても、事態の本質は、ロシアに頼ろうとしていた閔妃を排除するための、大院君を担ぎ出した日本軍によるクーデターであることは明らか。