聖職者が「何千人もの子どもを虐待」 独カトリック教会

9/13(木) 13:16配信 BBC News
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180913-45505322-bbc-int

ドイツで1946〜2014年に3600人以上の子どもがキリスト教のカトリック教会の神父から性的虐待を受けていたことが、漏えいした報告書によって明らかになった。

この報告書は教会が取りまとめたもので、9月25日に発表される予定だった。

現地メディアのシュピーゲル・オンラインによると、
ドイツのカトリック聖職者1670人が3677人の未成年者に何らかの性的暴行を加えていた。

カトリック教会の広報担当者は、この報告に「失望し、恥じている」と話した。

カトリック教会ではこのところ、過去何十年にわたる聖職者による性的虐待の実態が世界中で明らかになっている。

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この調査では、加害者とされる聖職者のわずか38%しか起訴されておらず、その多くが軽い懲戒処分しか受けていないことが判明したと現地メディアは伝えている。
また、およそ6件に1件は強姦だという。

また被害者の大半は少年で、13歳以下が半数を占めている。

加害者の聖職者は通常、別の管区に移動となるが、加害行為について警告されることはなかったという。

調査はドイツの3大学が行い、国内27司教区から集めた3万8000件の書類を調べた。

報告書の著者は、いくつかの記録は「破壊されたり改ざんされたり」しており、実際の虐待の件数はもっと大きい可能性もあると話している。