ロイター 世界のこぼれ話2018年5月30日 / 10:54
デンマーク、移民居住地の子どもに民主・平等教育など義務付け

[コペンハーゲン 28日 ロイター] - デンマーク政府は28日、移民居住地の子どもに民主主義や平等主義、クリスマスなどデンマークの主要な休日について教育することを義務付ける新政策を発表した。
デンマークは民族・宗教ともに単一の福祉国家で、長年にわたり、中東を中心とする移民をいかに社会に溶け込ませるか苦慮している。

新政策では、移民が多く住む「ゲットー」と呼ばれる居住地の子どもに、1歳から週25時間の公共教育を受けさせることが義務となる。

デンマークでは通常、6歳から10年間教育を受けなければならないが、就学は強制されず、親が子どもの教育方法を選ぶ権利が認められている。

新政策の主な教育内容は言語習得や就学準備だが、イスラム教徒を中心とする子どもにデンマークの伝統や、クリスマス、イースターなどキリスト教の休日を教育することも目指す。

義務を果たさない親には児童手当の支給が停止される。