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中国で軍の前政治工作トップが自殺=汚職で調査中

11/28(火) 13:23配信 時事通信【北京時事】

中国国営新華社通信は28日、軍最高指導機関である共産党中央軍事委員会メンバーだった張陽・前政治工作部主任(66)が23日に自宅で首をつり、自殺したと伝えた。

張前主任は8月下旬から、汚職で失脚した郭伯雄、徐才厚の両元中央軍事委副主席の不正問題に関連して調査を受け、収賄などの容疑が掛けられていた。

張前主任は最高位の上将で、軍内部で党の活動や政治教育を担当する部門の最高責任者だった。
10月に決まった2期目の習近平指導部の人事で党の中央軍事委から外れたが、国家中央軍事委には形式的に残っていた。習指導部が進める反腐敗闘争で、郭、徐両元副主席をはじめとする軍の大物が摘発されてきたが、現職の軍高官が自殺するのは異例の事態だ。

中国国防省は張前主任の自殺について、「自殺で罪を逃れるのは卑劣」と題する論評をウェブサイトに掲載。
「張陽は罪を恐れて自殺した。恥ずべき方法で自らの一生を終えた」と非難した。

張前主任は、胡錦濤前指導部で実質的に軍を支配していた郭、徐両元副主席と密接な関係だったとされる。
両元副主席と近かった房峰輝・前統合参謀部参謀長も張前主任と同様に8月下旬から当局の調査を受けているもようだ。